青いインクでさわやかに
「文字が下手だから」「くせ字が気になるから」という理由で手書きを敬遠する人もいるようです。しかし、それではもったいないと感じます。受け取る側にとっては、文字の形より「わざわざ自分のために書いてくれた」という喜びや感謝のほうが、ずっと強くこみ上げてくるものです。
昔なじみから届くハガキを見て「あの人の文字はちっとも変っていないな」とうれしく感じたことはありませんか。手書き文字にはその人ならではの温かみがあります。その温かみがお互いの心の距離を縮め、当時の出来事や交わした会話の内容を一瞬にして思い起こさせてくれるのです。
ところで、文字を書くときには「美しく」書く必要はありません。文字は美しくより「読みやすく」書くことを目指しましょう。 そのために次の3つのポイントを参考にしてください。
- 大きく書く
- 太字で書く
- 青で書く
太字の青いペンを使って大きく堂々とつづられた文字はさわやかな印象を与えます。黒がいけないわけではなく、黒より青のほうが元気よく、若々しく目に映るのです。
さらに、ひと言で「青」といっても淡い水色や紺色に近い落ち着いた青などいろいろある中、はっきりとした明るい青色で書くと、相手の印象に残りやすいと感じます。
わたしは目上の人に上品な印象を与えたいときにはシックな紺色で、親しい友人にはあざやかな青色で書きます。夏には涼しげなターコイズブルーを、だんだん寒くなる秋から冬にかけてはブラウンを、春には可憐なスミレ色のインクを使いたくなります。相手との関係や季節に応じてペンを持ち変えるのも、楽しいものですよ。